Simulator Racing Showdown at Tokyo Auto Salon
東京オートサロンでシミュレーター・レースの頂上決戦、開催
1月の東京オートサロンで繰り広げられたニュルブルクリンク頂上決戦。
それは、バーチャルからリアルへの切符をかけた戦いだった。
文=村上 政(本誌)
1月11日と12日の両日、例年にも増した賑わいとなった東京オートサロン会場の中でも、8台のレーシング・シミュレーターと2台のGR86レンタル・レーシング・カーを展示したHC GALLERY ブースには、ひときわ多くのギャラリーが詰めかけていた。
約400人が参加した全国9ヵ所のシミュレーター・ショップなどでのタイムトライアル形式の予選を勝ち抜いた上位32名の精鋭たちが、ここでリアル・レースへの参戦権をかけたシミュレーター・レースの頂上決戦を繰り広げていたのだ。
レースの舞台はニュルブルクリンク。使用されるマシンは、展示されているのと同じGR86である。
1日16人×2日のレースが行われ、それぞれの日に優勝した計2名には、HC GALLERYのフルサポートによりレンタル・レーシング・カーのGR86に乗って富士スピードウェイでのリアル・レースに参戦する権利が与えられる。エンジン編集部もこのレースに協賛。F1の公式スポンサーとしてスパークリング・ワインを提供するFERRARI社の協力を得て、両日の3位までのドライバー(未成年の場合はその保護者)にENGINE賞を贈呈した。
優勝してリアル・レースへの参戦権をゲットしたのは、弱冠17歳のクロサワ選手と、昨年の2位からリベンジを果たした20代のマイケル選手の二人。両日とも、最後まで目が離せない大接戦となり、参戦したバーチャル・ドライバーたちのスキルの高さを見せつけた。
果たして、彼らはリアルでも通用するのか? マイケル選手は年内に、クロサワ選手は運転免許取得後に富士でデビュー予定である。
若武者たちの今後の活躍にご注目いただきたい。エンジンでも追っかけリポートを展開する予定だ。