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2023.08.02

第2回 エンジン・レーシング・レッスン、猛暑の富士で開催。

7月17日に開催された第2回レーシング・レッスンは満員御礼。暑さにも負けずに、走って走って、走りまくりました。

文・写真=村上 政(ENGINE編集長)

散水車も登場して、ますますパワーアップした走りの実践トレーニング!

立っているだけでクラクラするくらいの猛暑となった7月17日の海の日。富士スピードウェイの大駐車場を舞台に、第2回ENGINE RACING LESSONが開催されました。講師はお馴染み、澤圭太選手と山田遼選手の両レーシングドライバー。私も入れて16名の生徒が受講しました。

まずは座学で、初級はとにかく走る、中級は目的を考えながら走る、上級はより実践的に走る、というそれぞれの目標を設定。共通の課題として、周りをよく見て走ることがポイントだと教えられました。

外に出て正しい着座姿勢とペダル、ハンドルの基本操作を学んだ後は、すぐにフルブレーキング、そしてペダルをコントロールしてスムーズに止まるブレーキングの練習からスタート。続いて、パイロンで作られたオーバルコースの走行練習に入りました。レーシング・レッスンでは最初からアウト・イン・アウトのラインを取って、クリップに向けて徐々にパイロンに近づいていき、そこでしっかりと向きをかえたら、積極的にアクセルを踏んで、コーナーから脱出して行くような走りを目指します。言うは易し、行うは難しで、これをスムーズにやるのは決して簡単なことではありません。自分の経験から言うと、どうしても速く走りたいという邪な気持ちが先走って、しっかりした減速ができずに突っ込み過ぎたり、アクセルを開けるのが早すぎて姿勢を乱したりして、かえって遅くなってしまうのです。

それでも繰り返し練習し、同乗走行、さらには逆同乗走行も経験するうちに、自分の欠点が見えてきます。後はどこまで修正していけるか、自分との戦いです。

ようやく、少し思い通りに走れるようになってきたところで午前中は終了。もうかなりヘトヘトでした。

午後はさらに実践的な練習を

お昼はお約束のカレーライス。そのあと、ちょっと休憩したら、すぐに午後のレッスン開始。今度は午前中に使ったふたつのオーバルをつなげた大きなコースを2台ずつで走ります。

スピードが一気に上がる一方、インフィールド部分ではよりタイトなコーナーを曲がらなければならないので、難易度も高くなっています。最初のうちは、みなさん戸惑っている様子が伝わってきました。

さらに、この日は散水車も登場。濡れた路面で滑り易くなる反面、レコードラインを教えてもらえるメリットもありました。

その結果、日が傾いて、ようやく日差しが少し弱まった頃には、全員が見違えるような素晴しい走りを見せるようになっていたのです。

一日中走りに走ってよく分かったのは、初級のとにかく走る、中級の考えて走る、上級の実践的に走る、はどれか一つをやればいいものではなく、その3つを繰り返しながらたくさん走って、徐々に上手くなっていくものだということでした。澤選手や山田選手のようなプロドライバーとは違い、運転の経験値が圧倒的に少ない我々アマチュアは、とにかくそうやっていろいろ試しながら走って、経験の引き出しをひとつでも増やしていくしかありません。

しかし、絶対的な体力がものをいうスポーツと違って、クルマの運転は練習すれば、誰でも間違いなく上達します。そして、上手くなれば、運転がもっともっと楽しくなり、クルマと過ごすライフスタイルの幅が飛躍的にひろがります。ぜひあなたも挑戦してみて下さい。

このレーシングレッスン、大人気で、募集開始とともにすぐに埋まってしまうので、受講されたい方は今からご準備を。次回は11月3日を予定しています。富士スピードウェイでお待ちしております。