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スーパーセブンの名前の使われ方にモヤモヤしてしまいます。

ケータハム・セブン170Sをオーダーして待っているせいもあって、いろんなメディアのケータハム・セブン絡みの記事やYouTubeに反応してしまいます。昔からセブン専門の雑誌も読み漁って大体のことはわかっているつもりでいました。
しかし最近、YouTubeなどで「スーパーセブン」と称してケータハム、ロータス、バーキン、フレイザー、その他もろもろを一括りに紹介している例が多く見受けられ、とてもモヤモヤしています。「スーパーセブン」というのはロータスの時代のハイチューン・エンジン・モデルに冠された名称で、製造販売権をケータハムに移管した以降では「ケータハム スーパーセブンJPE」と最近の「ケータハム スーパーセブン1600」や昨年末に発表になった「ケータハムスーパーセブン600、2000」など限られたモデルにモデル名として使用されていると認識しています。「スーパーセブン」と銘打ってYouTube動画を見ると、「ケータハムR500」だったり「スーパーライト」だったり「スーパー・スプリント」だったりします。なんかモヤモヤしているのは私だけでしょうか?

ケータハム・セブン170Sをオーダーされ、納車待ちとのこと。スズキのパワートレインを搭載する170シリーズはかなりの人気車種のため、なかなか生産に時間が掛かっているようですね。さて、モヤモヤされている件ですが、確かにおっしゃる通りです。極端に言えば本来この手のクルマは、オリジナルのロータス・スーパーセブンを除けば、すべてロータス・セブンのレプリカ車というべきです。ところが私も動画などを確認してみましたが、日本国内ではほぼカタチだけで判断され、“スーパーセブン”の名が定着してしまっているようですね。いわばちょっと昔に、クラシック・ビートルが “ワーゲン”と呼ばれ、クラシック・ミニがなんでも“ミニ・クーパー”と呼ばれていたのと同じようなものでしょうか。いずれにせよ、情報量の少ない動画やウェブサイトが非常に増えた昨今、歴史に詳しくないひとびとの呼び方をいちいち気にしないほうがよいと思います。納車までは海外の文献や英語以外の情報にも目を通すなどしてセブンというクルマの理解をより深め、納車後は現在のケータハムのオリジナルの状態を存分に楽しみ、さらには手を入れて、自分だけの“スーパー”な“セブン”を仕立ててはいかがでしょうか。170S納車後のご感想、ぜひお待ちしています。
(ENGINE編集部・上田純一郎)