今、日本車を含めて旧車がブームというか、脚光を浴び、驚くような価格で取引が行われている車種が増えてきました。私自身も964を10年以上所有しています。旧車の人気は希少性と連動しているのは間違いありませんが、現代にも通用するその時代を牽引した走りの良さとも大いに関係していると思います。そこで、走りに注目した旧車特集などいかがでしょうか?もちろん、巷の旧車雑誌、旧車特集とは一線を画したENGINE 目線の特集を期待しています。
(EPC会員さま)
お便りありがとうございます。おっしゃるとおり、いま、ちょっと古いクルマが大変なブームになっていると思います。100年に一度の大変革と言われる事態が進行する中、ひょっとすると内燃機関を搭載した、これまで私たちが慣れ親しんできた種類のクルマには、もう乗れなくなってしまうのかもしれない。そんな焦燥感が、クルマ好きの気持ちをかきたてているのだと思います。しかも、乗ってみると、そのちょっと古いクルマが、いま乗っても実に味わい深くてイイんです。964ほどのヴィンテージではありませんが、私もいま、996を長期テスト車として使っています。毎日乗るたびに新たな発見があり、新鮮な気持ちが薄れることがありません。ひょっとすると、最新のポルシェよりもポルシェ濃度は濃いのではないかと感じることもしばしばです。ご提案の走りに注目した旧車特集、ぜひとも検討したいと思います。もちろん、他誌とはひと味違う、ENGINEならではの特集を目指します。ご期待ください。(ENGINE編集長・村上 政)