2022年版エンジンHOT100で見事4連覇の偉業を達成したアルピーヌA110。そのA110を思う存分サーキットで楽しむ本誌のスペシャルなイベント、ENGINE×ALPINE A110ドライビング・レッスンが、7月7日、富士スピードウェイのショートコースで開催された。
文=塩澤則浩(本誌) 写真=神村 聖
この日のスペシャル試乗イベントに集まったのは、エンジンが募集した15名と、アルピーヌがA110のオーナーを対象に参加を募った16名の、計31名。なかでもアルピーヌと自分の愛車を乗り比べることができるエンジンの募集は大人気で、約10倍もの応募が殺到した。手前味噌で恐縮だが、乗り比べだけでもワクワクするというのに、それを富士のショートコースで、しかもレッスンまで受けられるというのだからこんなチャンスは滅多にない。幸運な31名が見て、触って、走らせて、大興奮の時間を体験した。
プログラムは、午前がエンジン読者、午後がアルピーヌ・オーナーで、どちらも座学と慣熟歩行、リードフォロー、そしてスポーツ走行という内容だ。講師はエンジン・ドライビング・レッスンでお馴染みのトム吉田校長。試乗車は、マイナーチェンジを受けたばかりの最新モデルから、GTが2台、Sは標準仕様とオプションのエアロキットを装着したモデルの2台が用意された。今回のスペシャル・レッスンのポイントは、なんと言ってもA110の最新モデルに試乗できることにある。そこで座学でも慣熟歩行でも、ダブルウィッシュボーンのサスペンションの特性や、車重の軽さなどA110ならではのメリットも説明された。
そしていよいよ走行。エンジン枠で参加の午前のクルマにはやはりポルシェが多かったが、なんとマクラーレン600LTやサルーンのアルピナD3の姿もあり、A110との違いをじっくりと体験している様子。一方、午後のアルピーヌ・オーナーの参加者は、同じA110でもマイナーチェンジ前と後ではどう違うのか、ストレートにその違いを楽しんでいる。コックピットで満面の笑みを浮かべるオーナーたちの写真をご覧いただけばわかるとおり、300馬力になったパワーの違いや、足回りのチューニングの違いをオーナー同士で興奮気味に語り合う姿を見ていると、いいアルピーヌ・ミーティングじゃないか、と主催者側としても嬉しくなった。
サーキットをアルピーヌA110で走るという特別な体験。残念ながら抽選に漏れてしまった方もたくさんいたので、別の機会も計画中です。決定次第、本誌またはエンジンウェブでお知らせしようと思います。
午前は本誌ドライビング・レッスン会員が愛車とアルピーヌを比較試乗。一方、午後はアルピーヌ・オーナーが愛車のA110とマイナーチェンジ・モデルを乗り比べた。
オーナーを助手席に乗せて同乗走行を行うトム吉田校長。
最新モデルを初体験して満面の笑みを浮かべるA110オーナーのみなさん。
自慢のA110で参加したアルピーヌ・オーナーのみなさんと最後に記念撮影。個性的にモディファイされている方からオリジナルを楽しむ方、アトリエ・アルピーヌでこだわりのボディ・カラーを選んだ方など、みなさんのアルピーヌ愛が伝わってきました!
ENGINE 2022年9月10月号掲載